第3回 選ばれた色のトーンと色相の傾向(2)
色彩調査報告ダイジェスト
日本色彩研究所が2020年の12月末に実施した、「2020年のご自身の気分を表す色」と、「2021年への願いを表す色」に関するオンライン調査について、結果を一部ご紹介しています。
第3回では、調査に使用した75色ごとの選択率と、色名系の傾向について分析した結果を報告します。
2020年の気分を表す色 | 2021年への願いを表す色 | ||
トーン (色調) | 有彩色 | ライトトーン・ビビッドトーン | |
無彩色 | グレイ・黒といった 無彩色トーン | ホワイト | |
色相(色合い) | ブルー系 | 赤・黄色・オレンジ系 |
75色各色に対する選択率
次に、75の各色に対する選択率について「20年度」と「21年度」の結果を図3-1に示しました。
「20年の色」は無彩色に、「21年の色」は赤から黄色にかけてのビビッドトーンとライトトーンの割合が非常に高くなっていることが分かります。
PCCS色名系(大分類※)における分析
第2回の色相による分析では10色相それぞれの選択傾向を見ましたが、赤と赤紫の色相の中にはピンク、青の色相の中には水色や紺、黄色の色相の中にはオリーブも含まれます。 それらの結果を区別するため、PCCS色名系の大分類を用いて色名レベルでの色の選択傾向を捉えました。大分類ごとの集計結果(選択件数)を図3-2(2020年の色)と図3-3(2021年の色)に示しました。
※大分類とは、基本10色相(赤・橙・黄色・黄緑・緑・青緑・青・青紫・紫・赤紫)に、無彩色5色と、私たちが慣用的に色を言い表す時に用いる、「ピンク」「ベージュ」「ブラウン」「オリーブ」「オリーブグリーン」 「水色(スカイ)」「紺(ダークブルー)」を加えた22の色名により色の世界を分類する方法です。
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〈研究第1部〉